「伯楽」は、中国、周の時代にいたとされる馬を見分ける名人。
普通の人が見たのでは、
これが一日に千里を走る馬なのかどうかがわからないが、
この伯楽が見立てをすると、千里を走る馬なのかどうなのか
馬の資質を見抜いてしまうというもの。
この伯楽を使ったことわざに『伯楽の一顧』というのがある。
その逸話を紹介すると、
「市で馬を売ろうとした人物が三日間、馬を連れて立っていたが、
いっこうに売れない。
そこで伯楽に願い、馬市を回るときに、自分の馬を振り返って見て欲しいと願う。
とりたてて褒める事もせず、振り返って見ていただくだけで結構です。
そして、伯楽が市を回る。みんなはどの馬を選ぶかと伯楽の動きに注目する。
馬を見た。
そうすると、たちまちにして、その馬は高価な値で売れたという話。」
以前は、野球界の伯楽として幾人かの注目を浴びる監督がいた。
新人を発掘し起用したり、他の球団を放出された選手を再生させ、
大活躍させるなどした。
今、野球界ではそのような人物の話は聞かないが、
注目を浴びていると言えば、起業し、
ほぼ一代で、世界的な規模にまで発展させた経営者たち。
どんなビジネスモデルを描いているのか?など、
この人たちの一挙手一投足が注目されている。
そのうちの一人、ユニクロを展開している、柳井正氏。
少し前は、「世界同一賃金」構想。
このたびは、正規雇用社員への昇格など、打ち出す構想が注目されている。
それらは企業が、あえて避けて通っていた事。